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「好調な米国指標受けたドル高に
金は小幅続落、閑散に売りなし」

2019/04/19
Market Strategy Institute Inc.代表
金融・貴金属アナリスト
亀井 幸一郎

「好調な米国指標受けたドル高に金は小幅続落、閑散に売りなし」(2019年4月19日記)

4月18日のNY市場の金価格は小幅に続落となった。約4か月ぶりの安値水準となる1270ドル台半ばを中心に小動きに推移。ユーロ圏の景況指数が発表され、引き続き低迷が続いていることが確認されたことが、金市場には上下双方向の材料となった。中軸国であるドイツを中心に低迷が続く状況は、欧州中銀(ECB)が緩和的政策を続ける背景となると解釈され、金は一時的に買われることになった。しかし、その後米国の指標が発表され、こちらは景気の底堅さを示したことから、為替市場でドルが買われドル指数(DXY)は昨年12月14日以来の97ポイント台半ばまで上昇し、売り優勢の流れとなった。それでも水準を目立って切り下げるまでには売り圧力は高まらず、ほぼ前日の水準で取引を終了した。

NYコメックスの通常取引は、前日比0.80ドル安の1276.00ドルで取引を終了した。本日19日のNY市場はイースターで休場となるため18日の市場も休暇モードで取引は少なく、まさに「閑散に売りなし」という展開。なお、前日と同様に銀は金に連れ安して小幅続落、プラチナ、パラジウムは上昇で取引を終了した。

この日まず注目されたのは、日本時間の夕刻にHISマークイットが発表した4月のユーロ圏製造業購買担当者景況指数(PMI)ならびに主要国とくにドイツのPMIの結果だった(速報値)。ユーロ圏は前回の47.5から47.8に小幅に上昇となるも、景気の縮小後退を表す50ポイント割れが続いていることが示された。注目のドイツは前月の44.1から45.0への上昇が予想されていたが44.5と小幅な上昇にとどまった。今週先行して発表されていた中国関連の経済指標の改善から、ドイツの改善が期待されていたが低迷の継続が確認されることに。ちなみにフランスの製造業PMIも予想を下回り49.6と50割れが続いている。

一方、この日のもうひとつ注目指標3月の米小売売上高は、前月比1.6%増と2017年9月以来1年半ぶりの大幅な伸びとなった。自動車やその他幅広くモノの売れ行きが好調だった。小売売上高は2018年12月に予想外の落ち込みを見せ、減速懸念を一気に高めた経緯がある。2月の数字は速報値と変わらず0.2%増となった。3月の結果は、米国経済の7割を占める個人消費の底堅さを示すものとなる。もうひとつ米国関連で目に付いたのが新規失業保険申請件数の低下だった。前週に20万件を割り、1969年9月以来49年半ぶりの低水準となっていたが、13日終了週はさらに減少し19万2000件となった。

※本日4月19日のNY市場は休場となるため、来週4月22日の更新、メール配信はありません。
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