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「プラチナ一時3年ぶり高値を見るも反落」

2020/01/17
Market Strategy Institute Inc.代表
金融・貴金属アナリスト
亀井 幸一郎

「プラチナ一時3年ぶり高値を見るも反落」(2020年1月17日)

1月16日のNY市場の金価格は反落となった。米中通商交渉「第1段階」合意成立によるリスクオン相場に沸く株式市場に加え、発表された米経済指標の好調さを受けて売り優勢の流れが続いた。NYコメックスの通常取引は、前日比3.50ドル安の1550.50ドルで終了した。

米中合意書にて表記された、中国が米国のモノとサービスの輸入を2年間で増加させる金額2000憶ドルを巡り、達成についての疑義が指摘されたり、構造問題への切り込みが浅かったことなどが議論される中で、一定の不透明要因の解消が評価される市場展開が続いている。米主要株式指数はこの日もそろって過去最高値を更新する強さを見せる中で、金市場はさすがに上値の重い展開となるのは止む無しという状況。NYのお昼前には売りに押され一時1550ドル割れを見て終盤に買い戻されたものの1550ドルを回復したのがやっとという展開に。リスクオンの市場環境の下、この日は債券も売られ米10年債の利回りも上昇。この金利上昇も金の上値を抑える要因となった。ただし、米イラン間の緊張緩和とともに目立って売られていた(残高が減少した)金ETFだが、米中第1段階合意成立後は、当日とこの日の2営業日続けて増加しているのが目についた。早くも年初の急騰に対する修正売りは沈静化の動きといえそうだ。

また今週に入り動意づき注目されたプラチナは、この日はアジアの終盤からNYの早朝にかけて水準を大きく切り上げることになった。一時2017年2月27日以来約3年ぶりの高値となる1046.70ドルまで買われたものの、NYの時間帯に入り大きく売り込まれ1000ドル割れを見ることに。その後の反発も弱く、結局前日比24.40ドル安の1001.20ドルで終了となった。やや意外な展開といえる。

この日発表された注目の指標、12月の米小売売上高は前月比0.3%増で市場予想と一致。11月のデータも0.2%増から0.3%増に上方修正された。増加は3カ月連続となる。先行して発表されたディスカウント大手ターゲットの決算内容が予想外にさえなかったことなどから一部で懸念されたが、好調さを維持していることが判明。米フィラデルフィア地区連銀が発表した1月の連銀業況指数は17.0に上昇し8カ月ぶりの高水準となった。いずれも株高をサポートする内容。
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